アリフ氏作出個体の超血龍 定期輸入終了。
この度、2006年より輸入、販売して参りました、アリフ氏作出の超血龍の定期輸入を終了致します。

当社が販売致します”超血龍 BRAND”は”常にその時代におけるTOPクオリティでならなくてはいけない”という理念に基づいており、
今後、そのクオリティの安定的な維持が難しいと判断したからです。

約5年近くに渡り、少数ながらハイクオリティな個体群を日本に輸入してきましたが、それは、ブリーダーであるアリフ氏の、ブリーダーでありながらマニアでもあり、採算度外視で高品質な個体を作出しようとする姿勢から産み出される高品質な個体群に惚れ込んだゆえのものでした。

あれから5年近くの時が流れ、現地での状況もいろいろと変化してきています。
なぜ今回の決断に至ったかを、アリフ氏の足跡も交えて説明させて頂きたいと思います。

アリフ氏は、今までも紹介してきましたように、インドネシアでも屈指の大富豪であり、当時、彼がマニアとしてコレクションしていた個体は、まさに文字どおり"お金に糸目をつけずに" 最高級のクオリティのみを追い求めて集められた超精鋭の個体群でした。
中には、日本円にして300万円を越える金額で買い取られた個体もいました。

その後、さらに氏のアロワナ熱は加速していき、単にアロワナをコレクションするだけではなく、その精鋭個体群の交配、ブリーディングによってより高品質な個体を作出するという目標に向かっていきました。

そそして、いよいよその夢の実現に向けて動き出します。
紅龍の原産地であるカリマンタン島に位置する養殖場、PD.DIAN ARDYKA の繁殖池を借りて、そこにコレクションしてきた精鋭個体群を種親として放ったのです。
結果、常時大量にとはいきませんが、非常に高い品質のDNAを持つ稚魚が採れるようになっていきました。

神龍は、その頃からアリフ氏とパートナーシップを結び、極上個体を日本へと送れるように準備を進めます。
カリマンタンの養殖場で採れた個体群を、氏の自宅、ストックルームのあるジャカルタへと移動して、将来の体型や発色の素質をセレクトしやすいサイズである20cm以上にまでアリフ氏自身の手によって育成を行いました。
そのサイズに至るまでもセレクトは行われ、最終的に残った数十本の中から、さらに神龍によって厳選セレクトを行い、超血龍血統として日本に出荷を行ってきたわけです。
ただし、その行程は非常に時間を要すること、経費的にもかさみ、ロスも大きい大変な作業であることを付け加えておきます。

世界的に経済が混迷を続ける中、数年前よりアジアアロワナの輸入が開始された中国をはじめ、台湾やバンコクには、現在、大量のアジアアロワナが現地より輸出されています。
その規模は、ひとつの業者が一度に500〜1000匹といった数を購入していくといったレベルです。
ただ、その大部分は安価で販売される品質の個体で、サイズも12〜15cm位のものが多いです。
もちろんハイクオリティな個体も、台湾、中国には送られているのですが、その比率は決して高くはありません。
それは日本のアロワナ市場でも同様なことが言えると思います。
そんな中、アリフ氏が池を借りていた、PD.DIAN ARDYKA ファームのオーナー、アヘン氏が、繁殖池での池上げ作業中に、アロワナに激突されて亡くなられるという衝撃的なNEWSが走りました。
アヘン氏は、DIAN ARDYKAファームにおいて、技術的な面やマーケティング面でも重要なポジションにあったため、ファーム経営には少なからずのダメージがあったようです。
その件を受けて、アヘン氏が生前からアリフ氏に打診していた、DIAN ARDYKAファームで採れたアロワナの販売もしてほしいといった意向に動き始め、DIAN ARDYKAのアロワナの販売に取りかかっています。
アリフ氏の情深い性格を考えると、ある程度それは予想できたことではありました。
しかし、その際にもともと氏の所有する個体群と、ファームの個体群が混ざってしまうことが容易に予想され、
(そうしないと、台湾や中国の要求する大量のニーズに応えられないからです。)
実際に、〜15cm位の安価な個体が、すでに台湾に送られています。
(台湾市場でも主流に売れている個体は、超高価な個体群ではなく、比較的安価な個体なのです。
 中国圏には、華僑と呼ばれる大富豪が存在しますが、逆に一般の会社員の月給は、数万円といったもので、そのことからも状況はご推測頂けると思います。)
また、台湾や中国のマニアの間では、AROWANIAやプラタパッドといった、日本のアロワナ専門誌もよく読まれており、日本での人気の動向が、向こうの市場でも大きく影響しているとのことです。(中国の業者様談)
その状況下で、アリフ氏の名の入った証明書が付属する個体を販売すると、よく売れるのだそうです。
数年にわたり、日本でも専門誌を通じてアリフ氏のPRは行ってきましたから、うれしい限りなのですが・・・
正直言って、当店としても彼の名の入った証明書が付いた、安価な個体を販売していく方が、ビジネスとしてより易しいとは思うのですが、それでは本来の当店が考える超血龍ではなくなってしまうと考え、今回の決断に至った訳です。

現在、日本国内では多くの商業名でアジアアロワナが販売されていますが、
私の目から見ると、同じ個体を単に高い価格で販売したいが故のオリジナルブランド作成も見受けられます。
いろいろな大人の事情があり、そのすべてを公然と明らかにすることは難しいですが、近日、”ブランド”、”現地セレクト”というものについての概念について、私なりの考えを記述しみたいと思います。

最後に、現在アリフ超血龍を所有されているマニア様、そして現在店内におります個体は、上記のような理念に基づいた、もしかしたら今後手にすることができないプレミア血統と言えますので、しっかりと飼育の方をお願い致します。

現在、インドネシアにて、第3期超血龍を開始するべく調査を行っております。
詳細が決まりましたら、また告知して参りますので、今後とも宜しくお願い致します。

神龍HOKURIKU 代表 大谷 昂弘  2010.9.18 記